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フランスアート留学に役立つアート用語集 フランスの画材を試してみる。

ABOUT US
Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。

フランス語は難しいですよね、
私も最初の1年は語学学校に通いましたが
その後は殆ど独学で、しゃべることは出来ても
描いたり読んだりはまだまだ勉強が必要です。

特に美術系の方は、制作するって孤独じゃないとできない
事で、そういう活動って内面的な事で
外向性とかあまり必要ないと思うのです。


語学の上達には、人と話すと事が好きな人や、
人前で自分を出して、ミスもたくさんして、
対話をしないと上達しませんよね。

そうは言っても、来たばかりの私はそれが全く出来ずに
本当に塞ぎ込んでいました。
しかもここはラテンの国、
日本人、しかもアート系の私とは真逆の人種の人達。

そこでアーティストのコミュニティーを
広げる為にも、私のフランス語上達の為にも、
初め共同アトリエに参加しました。

結果は大正解で、
同業者だと友達にもなりやすくて、
私の作品にも興味を持ってもらえて、
彼らに日本画について話す練習をしたり
お互いの過去作や、卒業制作など紹介したり、
フランスの美術教育システムなんかも教えてくれました。

そこでフランスでお絵かきをする時に使う単語を紹介します。

Fusain 木炭

これはデッサンをする用の木炭で、
こんな感じに描きやすく鉛筆状です。
一般的な木炭はcarbonと言ってバーベキュをする
時につかいます。

Papier du riz 紙

フランスでは米の紙という意味ですが、
お米や藁で作られているという事ではなく
ただの表現で、薄いという事から来ていると
私は思います。

フランス人的に何の紙を指しているのかは
不明ですが、おそらく書道などに使われる
半紙のことを指すと思います。


中国からきた水墨画がよく
アンティークショップで売られています、
あの紙から来ているのかな??
憶測ですが。

Toile トワル= キャンバス

フランスは油絵の歴史が長いです。
一般的に絵といえば油絵、その支持体は
キャンバスです。

展示会の時でも「これあなたの作品?」
という意味で「c’est tes toiles ? 」と聞かれますが
そこは言い回しなのは分かりますが、、いや、
実はトワルじゃなくて紙の支持体なんだけどって、
一々直しています。絵=トワルという使い方もするのです。

多分、フランスでは大きい作品で紙媒体のものは
あまり見かけないのかなぁ。

その点日本は紙の国なので、和紙は手漉きも機械漉きでも
日本画制作者の為に、障子、襖文化の為に
そこそこの大きさの和紙が手に入ります。

フランスの紙の種類 洋紙の種類を紹介します。

洋紙とは、和紙以外の事で原料は主にコットンです。

日本でもお馴染みなのはcansonキャンソンと
Hahnemuhle , とても発音しずらい音 Arche アルシュ
これらの名前はよく聞く紙の種類です。
どちらもアクリル、水彩、またはデジタル印刷など色々
と幅広く使われる、質の高い洋紙です。

フランスでは紙の厚さを図るのに大体グラムで表現する事が多いです。
日本との大きな違いは、サイズですね、最大でB3くらい
ロールで売っていることもありますがクラフト紙などで、
いい紙のロールは殆ど見かけません。

Crayon

とは日本ではあのクレヨン
油性の太い子供の頃に使ったものですが、
フランスでは鉛筆もクレヨンです。
では色鉛筆はというと、Crayon de couleur そのままです。

Crayon gras 鉛筆のB以上で大体2Bから6Bまであります。
グラとは油、という意味で色も濃く鉛部分はH系の鉛筆に比べ
とても柔らかいです。

Crayon sec 鉛筆のH以下でこれも6Hまであります。
セックは乾燥という意味ですが、硬くて色が薄く、淡いトーン
を作るときに使います。

Vernissage


ヴェルニッサージュ
とは、
個展やサロンのオープニングパーティーのことで
この語源はvernirはニス、またはマニュキアなどもそうですが、
ここでは絵に塗る最後の仕上げです。

昔は顔料で描いた絵に、艶出しや、絵をカビや埃から
守る為に塗っていました。
その仕上げのことをヴェルニッサージュと言います。
今ではパーティーの意味で使われていますが、
とても歴史を感じる意味ですね。

Pigment ピグメント 顔料

日本画で使う絵具のことですが、
一般的には絵具になる前の、粉状の色の事です。
絵画だけでなく、工業用塗料や、染料にも使うので
値段はピンキリです。


日本画用の天然鉱石から作られる顔料とは違うので、
値段は比にならないと思います。
フランスの画材屋さんにはこのピグメント
があり、接着にはメディウムを使います。

Eestomper ぼかす

版画のエスタンプとは違います。 estampe

se décalquer 転写する

Gommer 消しゴムで消す

au fond / arrière plant
 バック 背景

Contour 輪郭

Trait 線 

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