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リヨンの印刷美術館で、宮崎駿シリーズを見る。

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Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。

書道のアトリエからまた、色々な人とつながりました。
superprof という家庭教師あっ線サイト、私は日本文化全般、
実は、料理も教えられます。

でも今回は、ここの美術館のキュレーターと館長を務める、
Belletante Josepheさんからの依頼で、娘さんの日本語と書道
を個人レッスンしました。

そして、今リヨンの印刷美術館で、もう5ヶ月も前から(全く知らなかった)
宮崎駿の企画展がやっていると、聞き早速行ってきました。

https://www.imprimerie.lyon.fr/fr/edito/miyazaki

常設展は、タイポグラフィや、
版画の種類の展示。

この美術館は、リヨンの街の中心にあって、レプブリック通りからすぐ裏です。
敷地は小さいですが、縦に長く沢山部屋があります。

年代順に①1984年の風の谷のナウシカ「Nausicaâ de la vallée du vent
ナウシカが一番多くの、逸話があり読むのが大変。
私も個人的に一番好きな作品だし、思い出深いです。

当時はまだ環境問題を映画に取り入れたりすることは、珍しかったそうです、
今でこそ、私は日本よりフランスの方が、エコにとても意識高いと思います。
宮崎映画ではすでにこの時から、環境汚染をテーマにするなんて
先取りしていたのですね。

ヨーロッパではまだ漫画が長編映画になることに、慣れていなかったこともあり、
フランスでの受けはイマイチだったそうです。

1986年天空の城ラピュタ 「Le Chateau dans le ciel 」

L’ incal ランカルはフランス産の漫画でコミックはなくハードカバーの
絵本見たいな、実際カラーで絵も緻密。
このシリーズは7巻まであります。これも宮崎氏が参考にしたというSF系漫画。

https://www.kiblind.com/

このKIBLINDはリヨンにある、グラフィックのアトリエ兼ブティックです。
この展示会の企画として、10点のジブリ映画に付き、各イラストレーターが
思い入れの強い、作品のイラストを依頼され、その作品を展示しています。
地元のフランス人アーティストも参加できて画期的。
是非、今度このギャラリーに行ってみます。

このイラストですが、リヨンに住む日本人イラストテーターHifumiyoさん、

③1988年「となりのトトロ」「 Mon Voisin Totoro」 
宮沢賢治の小説「猫の事務所」しかもフランス語訳されています、
この小説もトトロのモデルになったのですね。

④1989年 「魔女の宅急便」 「Kiki la sorcière 」

⑤1992年 紅の豚「 Porco Rosso」
リヨンはサンテグジュペリの出身地としても有名な街です。
パイロットと、小説家との顔を持つアントワン、
44歳の若さで、飛行中に墜落しコルシカ島のあたりで亡くなりました。
その半生がモデルになっているって、この展示を見てしりました。

⑥ 「もののけ姫」Princesse Mononoké

⑦ 「千と千尋の神隠し」Le voyage de Chihiro

⑧「ハウルの動く城」Le Château de ambulant

⑨2008年 「崖の上のポニョ」「Pony sur la falaise」

⑨「風立ちぬ」 Le vent se lève

⑩ 2023年「君たちはどう生きるか」Le Garçon et le Héron
これは最新作なので見ていません。

各シリーズに、物語の要約と、作者のインスピレーションやネタにした、本や
事柄、人物までが文章や写真などで解説してありました。

抜粋すると、魔女の宅急便では、角野英子さんの小説家を
元にして映画化されていますが、
宮崎監督は、彼女の同意なしに物語を長編にするために、
変えたという裏話まで記されていました。


他にも、Le Guinという小説家の「 Cycle de Terremer」
という作品は、宮崎監督よりコラボの依頼を受けますが、
後に、角野栄子、柏葉幸子さん達の様に、合意の行かない
結果になり、物語を脚色されることを恐れお断りしたという、
ことが書かれていました。

最後に火垂るの墓。

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