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東京の日本画材屋さんを紹介します。日本画に適した筆と水墨画にいい筆。

今まで私は、日本画の絵の具を買う時は、渋谷にあるウエマツに行っていましたが、
他にももっといい絵具屋さんがありました。
なぜか帰国時に行くのはいつもウエマツばかりでした。

得応軒


本店は上野、谷中、言問通りにあります。

https://www.tokuouken.co.jp

2店目が神田淡路町です。
こちらの方には京都の彩雲堂の水干絵の具があります。
彩雲堂の水干絵の具は美しいと言われています、そこは私でも知っていました。

https://www.kanda-tokuouken.jp

ホームページもそれぞれ独立してあります。

また、この得応軒は元々は筆専門の老舗でオリジナルの筆を作っています。
その得応軒オリジナルの筆を販売しているのは、神田淡路町の方のみ。
上野本店の店舗は清昌堂の筆が置いてあります。

清昌堂とは


私の筆は多摩美時代からずっと清昌堂の筆でした。
学校でこの筆指定だったので、全部揃えさせられました。
とてもいい筆なのですが、いかんせんちょっとお高いです。さすがは多摩美。
しかしながら私の水墨画の先生曰く、清昌堂の筆は
上手く描けすぎる」そうです。
それ、面白いですね、うまく描けすぎて都合の悪い
事も芸の世界にはあるのでしょうね。それが侘び寂びなのかな〜?

https://shop.seishindoabe.com/collections

そして蓮筆という日本画で使う特殊な形の刷毛があります。
これがまた清昌堂のは高い!
今度買うときは、絶対得応軒か不朽堂のセールを狙います!
そのための帰国、いや、多分代理で買ってもらうかな。

これが刷毛みたいな蓮筆と言って、塗りむらを残さない
繊細な仕上げを作る為の筆?刷毛、5連筆です。

不朽堂とは、

この得応軒からのれん分け、をした筆の専門店らしいです。
だからいい筆であるのは、間違いなし。

次は喜屋さんです。

https://kiya.ehoh.net/index.html


こちらは上野の湯島、京成線からも近いです。
店舗はここだけで、オリジナルの天然の絵具を作っている
老舗です。筆ももちろん作っていて、喜屋と得応軒の筆は比べるべきですね。

他にも、美術を嗜む全ての人が通う

世界堂新宿店


https://webshop.sekaido.co.jp/
パネルや、デッサン道具、日本画の専門的な画材は岩絵具では
ホルベインが優彩シリーズを作っていて、こちらは粒子の番数が15番
まであります、普通は13番までですが、これも新発見。

世界堂なので量り売りはしていませんが、1両ごとに袋詰めしてあります。
ちなみに日本画の絵の具を買う時のルールとしては1単位15gで販売しています。

日本画の絵具の1両=15g

こちらが岩絵具の量り売り、好きな色を瓶ごとレジへ持っていき、
何両欲しいか言います

そして世界堂で、取り扱っている筆屋さんが
ナムラの筆です。安価で水彩とか、ナイロンでできている筆です。
ナイロン筆は、私は結構好きです。

では、日本画の筆と水墨画の筆で何が違うかと、
言うと、日本画は工程も複雑でその都度
使う筆も別れるので、種類もたくさん。
彩色筆→色塗り筆 平筆→刷毛より小さい面を塗る筆
削用サクヨウ→線画き筆 則妙筆→これも又線画き筆
↑の二つは色塗りもでき、とても万能な筆で愛用しています。

ここに上げた4種類は特に日本画で使いますが、
面相筆と刷毛は墨絵、日本画共通です。

次は特に水墨画で使う筆です。
付立て筆と言って、長流と如水の事をいいます。
これは先の細い線を描き又長く引ける、
含みのいい筆です。

Référencés= Découvrir le Nihonga

日本画の筆と水墨画の筆の違いでした.
まだ他にも、ドーサ刷毛など紹介していないものも
あるので、次回はもっと詳しく使い方を解説したいと思います.





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ABOUT US
Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。