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銀箔を硫黄で燻す、日本画で作る下地の技法。どんな風に焼かれるか、実験してみました。

ABOUT US
Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。

12月の日本画アトリエは、先生のグループ展が終わって
27日にありました。ほぼ月一回、これでも多い方なのか?

今回は千鶴さんの提案もあって、「銀を燻す」やった事はないので
興味津々。前回の先生の個展でも50号の大きな絵を燻していました。

ここで注意ですが、硫黄で焼けるのは銀のみです。
金箔は経年劣化、基本的にはしません。
硫黄は黄色の粉状のもので、温泉の元とかに入っているやつ。

用意するもの
アイロン 硫黄の入った封筒 銀箔

私は銀箔を先にパネル貼りした和紙全体に貼りました。
これは人によると思うのですが、箔のままでも一枚づつ
硫黄とアイロンを押し当てて焼くこともできます。
その場合、好きな色味の場所を切り取って貼れます。

アイロンの熱で封筒から硫黄分が溶け出します。
ちょっと出過ぎると思ったら、紙を一枚噛ませましょう。
しばらく箔部分に押し当てていると、色が変色します。


こんな感じ、、一部分は真っ黒だったり、
硫黄分が溶け出て張り付いてたり、
しっかり箔が膠で接着していない部分が剥がれたり、
これは、余りよろしくないので、キチンと付けましょう。

燻が終わったら、、
次は、洗面所でじゃぶじゃぶ洗います。
硫黄分が表面に残っていたら、焼きが進行してしまいます。
拭いたら、ドーサをかけます。
ドーサとは、、
膠水に明礬を溶かしたもの、普通の膠よりも薄いので

これで出来上がりです。
焼き加減は渋い色が好きな人は
焼きの時間を長くして、私は銀箔の地を残しています。
又溶けた硫黄は繰り返し使えるので、捨てない。

今日のレッスンでの気づきです。
ドーサは薄めない、既製品のドーサ液は原液で
使います。特に箔押しの時。

箔糊=都糊と言うようですが、しっかりすぎる
程定着します。やってみたい。。

びっくりした事ですが、先生は箔を押す時にあかし紙という
ロウ引きした紙を、箔に直接当てて吸い付くようにしますが
その紙を自作していました。
蝋燭を箔の間に入っている紙に擦り付けて、
手作りあかし紙が簡単に作っていました。

今、金の値段が上がっていて、一枚約500円です。
この純銀箔は1枚35円程度なので、手が出しやすい
画材です。又このように燻せばいいニュアンスを出せるし、
楽しいですよ。
是非やっtみてください。
この燻し下地にどんな絵を描いたかは
次回に載せたいと思います。



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