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リヨンの陶芸展示会:チュピニエールの魅力と参加条件

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Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。

今回はリヨンの街のアートイベントについて
紹介したいと思います。

一番大規模なものがリヨンビエンナーレ( Biennale de Lyon)といって
2年に一回開催される現代アートの展覧会で
街全体に展示場所が広がっています。
この展示については次回別の投稿でお話ししようと思います。

次は光の祭典 ( Fêtes des la Lumières )

これはアートというよりも観光イベントで、
リヨン市が毎年300万eurosもの予算を掛けて
開催される、一代イベントです。
今では街の観光P R的なイベントになっていますが、
元々のきっかけは、昔疫病が流行り沢山の死者が出たときに
それを偲ぶために窓辺にローソクを並べ、死者を祀ったという
事から光の祭典といいます。

なので市民は光のインスタレーションや教会のライトU P
を見に行く事よりも、個人まりと
各家のバルコンにローソクを灯す事は、忘れません。

さて、今回私がご紹介したいのは毎年9月にある、
陶芸の大規模展示販売会、チュピニエールです。
この展示販売会は1986年から行われている、
毎年約140人のセラミストが参加しているそうです。

旧市街地の VieuxLyonという界隈があり
そこは歴史的街並みで観光地となっています。
そこにはカセドラルsaint jeanという教会があり
その広場一帯で、ヨーロッパ中から来た 一流の陶芸家が作品を並べます。

私も毎年楽しみにしている展覧会で、
残暑の厳しい年度初めのこの時期に、
美しい一点もののテーブルウエア art de la table
を探しに来るリヨンの目の肥えたマダムたちは、
大きなサラダボウルがどんなに高くても、
アペリティフ皿とセットで購入していきます。

最近はフランスでも陶芸家がラーメンボウルや、
ご飯茶碗を作っています。
私はドイツ人作家の作ったお茶碗で白米をいただいています。

そこで出会った日本人陶芸家がいます。
1人はチェコからこの展示のために来た方、
もう1人はフランスのポワチエという街在住の倉松祐子さん

https://www.yukokuramatsu.com/ja_jp

この方は日本の練り込みという技法を使って
磁気土で作品を作っています。
少しお話させていただきましたが、とても
繊細でモチーフも日本の伝統的な柄を取り入れていて、
可愛らしかったです。

この様な作家さんに出会うととても励まされます。

日本からの参加は条件を満たしていればできます。
この日のためにフランスに作品を郵送して
テントを張って、渾身の作品を作家自ら販売するのも
とても夢があって良いですよね。

参加条件とマルシェ開催までの流れを書いたので
良かったら参考にしてください。

1、毎年11月15から30日に募集をかけます、参加申し込み書に記入
2、2月中には参加、不参加の返信がメールできます。
3、展示期間の2日間だけでいいので保険に入る事。

一度選考に通れば、以後3年間は連続して参加ができる様です。
別途参加費があり2日間で240€
自国で陶芸家としての十分なキャリアがある事
具体的には4年以上の経験と日本での作家として
証明できるものがあると尚よし。

開催は土日の2日のみで海外からの参加もたくさんあるので、
日本からの参加も少し大変ですけど可能です。
もし私にお手伝いできる事があれば、サポートしたいです。

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