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日本画をデジタルプリントする、フランスでの販売ルート。

ABOUT US
Uraraka
日本では多摩美術大学で日本画を学び、日本画の世界へ進みます。が日本画の伝統的な技法や画壇の体制に疑問を感じ日本からフランスへ移住します。 以後10年以上、フランスで作家活動を続けてきました。 ここで日本のアートを魅せたい、日本画の美しい岩絵具や和紙を使った侘び寂びなアートをフランス人に紹介しています。

フランス滞在中にたくさんのいい出会いがありましたが、
その中でも今日はレプリカを作る事になったきっかけを
お話したいと思います。

フランスでこれからどう作家活動をしていいのか、
日本画と言っても誰も知らないし、私の日本画も
日本画らしい絵面では無い、初めは色々葛藤しました。

そんな時、マルシェで出会ったフランス人のムッシュに
デジタルプリントを勧められ複版を作る事にしました。
それらをマルシェでの展示品に加えて販売していました。

そのムッシュは彫刻を作るアーティストでもあり、
デジタルプリントを生業として、アトリエはマコンにあります。

デジタルプリントする人ってそもそも、Ipadで絵を書く人とかで、
伝統的な技法を扱うアーティストは、あまり複版つくってないです。
しかしそれは日本での事で、フランス人は結構
その辺りは積極的です。で私もそれを見習い思い切って
刷ってみました。


サイズは各50x40cmで販売するときは、シンプルでいいので
額に入れる様にとのことでした。
紙もHahnemÜhle と言うドイツ製の高級紙で350g
ととてもしっかりしています。
全部で7点ほど印刷してもらいました。

なぜ数ある中からこれらを選んだかと言うと、
この作品の原画達は皆、超特大サイズでしかも制作年から
してかなりの年代物です。
以前にもお話しましたが、私は学生時代に描いた公募展用の
作品を全部フランスに持ってきました。

その2点150号と50号の作品が、アルプスの山奥の
美術館で買い上げされましたが、
各個展で展示してきて、お客様が付いていた作品もあるのですが
残念ながらそれ以外はまだ残っています。

大きくてなかなか日の目を見ることがないので
作品をクリスマスマルシェやカフェ、レストランで
飾ってもらえたらいいなぁと思い、特にこれらの
特大サイズをプリントする事に決めました。

また複製品を作る利点は、原画よりもとてもリーズナブルな
価格で販売できる事です。

アート作品の複製に関する知識は全くなかったのですが、
ムッシュのアドバイスにより、値段設定やこの印刷技術を
保証する証明書なども印刷してくれて、なかなかそれっぽい
かっこいい仕上がりになりました。
確かにテクスチャーがとてもリアルに映し出されています。

複製画と模写の違い
練習のために名画を模写したりするのは有りで、
しかしそれを販売するのはタブーです。
複製画とは名画でも無名の作品でも、他人の作品を複製
する場合はその作家の承諾をとる必要があります。
その場合は著作権を購入しなければなりません。

原画と版画の違い
版画作品などは元々一点ものの絵画とは違い、各種の
印刷技術で複版を刷ることで世に同じ作品が存在します。
よく作品の下にエディションナンバーが書かれています。

購入した美術作品を自宅でプリントして販売する
これは著作権に触れてしまうのでタブーです。

私の刷ったデジタルプリントもエディションナンバー
が付いていて、一般的には30枚分1枚、2枚目以降は
2/30の様に書きます。

L Y O Nのマルシェ時代から販売しているのと、
その後日本人シェフのレストランで
展示していただいた時にも結構売れました。

こちらが原画、タイトルはMon vin 私のワイン。
150号の実寸はなんと198x 162cmあります
が、フランス人夫婦に買い上げされました。
一体どんなデカイ家に住んでいるのでしょうか??

それが50x40cmの小さな額に収まって見ると
なんか別の絵みたいです。
この作品は日本画を始めた頃の作品でまだ右も左も
わからなかった頃(絵具の扱い方とか)なので良くも
悪くもナイーヴです。

次はこのF100号の作品2点です。
これも当時は上野の森美術館の大賞展に出品し入選したものです。
同じテーマで描いた、テーブルで食事をする風景。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 20230411_121931-scaled-e1722888637975-868x1024.jpg

こちらの黄色い方は我ながら面白いコンポジションだと
思います、そして上のMon vinの次に良く売れたレプリカです。
やっぱり Mon vin は小さくしても人気がありました。

そして、アネモネ原画は30号でそこまで大きくはないのですが
以前のプラーベート個展で鑑定士のピエールフランソワさんに
購入いただきました。

モンブランローズ、原画は80号でこれも大きく、
一度リヨンのサロンに出展しましたが、原画は残っています。


これはRaconte-moi la Terre と言うリヨンのベルクール広場
近くにある本屋さん兼カフェでレプリカの展示をしました。
その時に出た作品です。

原画は120号でとても大きい作品です。

最後に原画はF 50のespace スペースと言う作品です。
こちらはギャラリーで最初の個展で販売しました。

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